2023-02
2/6, 7 卒業論文の審査会が行われました
2023年2月6日・7日に卒業論文の審査会が行われ、弊研究室からはB4の石崎さん・澤井さん・二木さんが発表を行いました。
一人の持ち時間は12分で、発表8分、質疑4分でした。
一週前に行われた修論審査と同じく、対面(ハイブリッド)で行われました。特に設計発表では作られた模型の周りに先生方が集まり、修論審査とはまた異なる賑やかな雰囲気となりました。
<設計発表の様子>
以下、各発表者による振り返りです。
石崎さん
卒業研究を進める中で、「一貫した論理のもとで明確な筋道を立てて自分の主張をまとめる」ことの重要性を学び、その難しさや楽しさの一端に触れられたと思います。
今後また研究を行う機会があるかどうかは分かりませんが、その有無に関わらず、卒業研究で得た経験を今後の人生に活かしたいと思います。
改めて、研究に関わってくださった皆さま、ありがとうございました。
澤井さん
設計対象地と課題を探すという行程から始まり、空間のデザイン、模型などでのアウトプットまで、学部の演習で部分的に触れてきたことを一連して行い、都市工生活の集大成のような時間だったと感じています。思い返せば短い時間でしたが、自分の力不足を感じながらも成長できた非常に濃い日々でした。
分からないことばかりで立ち止まることもありましたが、先生方、先輩方、同期、後輩に助けてもらいなんとか完成させることができました。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします!
二木さん
対象敷地の選定から細かな植栽の表現まで、全てが手探りの状態でしたが、もてる知識を総動員し体当たりでぶつかった卒業設計となりました。
4ヶ月間己の価値観と向き合い、言語化したり自分を見つめ直したりと苦しいプロセスも多かったのですが、周囲の方々のお力をお借りして、何とか大学生活を締めくくるにふさわしい内容に纏めることができたのではないか思っています。
ご多忙にもかかわらず、これまで熱心に丁寧にご指導くださいました横張先生、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
また、横張研究室の皆々様、OB・OGの先輩方にもお世話になりました。感謝しております。
とくに、ご自身もお忙しい中、連日相談に乗っていただき、研究の考え方から表現方法まで様々な議論に根気よくお付き合いくださった坂本先生には、言葉に尽くせぬほど感謝しております。
今回の経験を活かし、これからも真摯に研究に取り組んで参ります。卒業は少し寂しくも感じますが、ここでの日々を胸に刻み、頑張って行きたいと思います。横張先生、研究室の皆々様、本当にありがとうございました。
皆様、発表お疲れ様でした。卒業後の進路でも、この研究室での経験が活かされたら幸いです。
1/30, 31 修士論文の審査会が行われました
2023年1月30日・31日に修士論文の審査会が行われ、弊研究室からはM2の加藤さん・黒島さん・松本さん・徐さんが発表を行いました。
一人の持ち時間は20分で、発表12分、質疑8分でした。
今まで3度行われたジュリーはオンラインですが、今回は対面(ハイブリッド)で行われました。都市工学専攻で対面で発表が行われるのは3年ぶりです。初めて先生方を目の前にした発表であったため、緊張したという声も聞かれました。
以下、各発表者による振り返りです。
加藤さん
卒業研究を終えた時点では興味の対象が「公園や緑地」という漠然としたものでしたが、研究室の皆さまとの議論を経てテーマをブラッシュアップし、1つの研究としてなんとか形にすることができました。
私は学部からの内部進学でありながら、修士から研究室を変更するという珍しい学生でした。ろくな相談もせず急に入って来た私を受け入れてくださった先生方、先輩方、同期には大変感謝しております。この2年間の横張研での活動を通じて、「論理的に物事を考える力」「自らの思考をわかりやすく表現する力」など、今後の人生でとても大事な能力を養うことができたと感じております。
先生方、先輩方、同期、そして後輩。研究室生活で関わってくださった皆さま、大変お世話になりました!
黒島さん
神田を対象地として、うだる暑さにも凍える寒さにも挫けずに全街区を自転車で走り回り、空地を記録していた頃を思い出します。そんなオリジナルなデータが取れたかと思えば、膨大な2次資料をベースにしながら、どういった分析ができるだろうか、どうやって結果をまとめようか、日々悩むことばかりで、1歩進んで1歩戻り、時に1歩進んで2歩戻る繰り返しだったように思えます。
そんな中でも、いろいろな人に助けられながら、修士論文としてまとめることができました。毎回重要な示唆を与え、導いてくださった横張先生をはじめ、研究室のみなさまには、常に励ましていただきました。心より感謝申し上げます。発表は、うまくいったと自分で評価できました。
「研究」をようやく理解しかけたところ、卒業するのはもったいないような気持ちもあります。しかし、社会に出ても必要なこともたくさん学びました。今後は、不思議に思う気持ちを大切にし、自ら突き詰めるということを厭わず続けたいと考えています。
松本さん
修論は「首都圏遠郊外におけるライフスタイル移住者の定着を支える空間とコミュニティの特性に関する研究」を行いました。
私の研究はインタビューを基礎データとしているため、対象地の方々の多大なるご協力がなければ研究としてまとめることが出来ませんでした。さらに研究協力だけではなく、多種多様なまちづくり活動や地域活動にも参加させていただきました。とても貴重な経験をすることができ、私の修士生活は有意義なものとなりました。この場を借りて、暖かいご支援に心から感謝を申し上げます。
そして、適切で丁寧なご指導をしてくださった先生方、親身なアドバイスや励ましの言葉をくれた先輩方、互いに切磋琢磨してモチベーションにも愚痴のはけ口にもなってくれた同期の3人、私も頑張らなきゃと思わせてくれた後輩に支えられながら楽しく修士研究に取り組むことが出来ました。
修論審査では、「とてもいい発表だった」と褒めていただき嬉しかったです。なにより自分でも頑張ったなと思える二年間でした。
研究室の皆様、本当にお世話になりました。
ありがとうございました!
徐さん
修士研究は、学部の卒業研究とは全く異なるものでした。卒業研究が「研究とは何かを知る」フェーズであるとすれば、修士研究はそれを基に「研究を実践してみる」フェーズであったと感じます。そのようにフェーズを移行できるよう、隣で走ってくださった坂本先生に改めて謝意を表します。私の研究を見守り、“正しい”方向へ導いてくださいました。この研究は、坂本先生が居なければきっと完成することはなかったでしょう。そんな坂本先生のご期待に沿える結果となったかは分かりませんが、ひとまず論文という自分(達)の作品を一つ作り上げられたことを、今は自ら讃えようと思います。
振り返れば研究以外にも様々な経験をした修士生活でした。得たものも沢山あれば、失ったものもありました。そんな私と共に歩んでくださった皆様にも、改めて謝意を表します。皆様が私の人生に彩りを与えてくれました。皆様と一緒に過ごした時間を、私は無駄にはしません。
皆様の人生がこれからも幸せでありますように。
皆様、発表お疲れ様でした。梗概の執筆も頑張りましょう。
【論文出版】Urban agriculture in walkable neighborhoods bore fruit for health and food system resilience during the COVID-19 pandemic
新型コロナウィルス感染症に伴う第一回緊急事態宣言時に、近隣の農的空間と住民の健康及び食料入手の安心感との関係性を明らかにした論文がnpj Urban Sustainability誌に出版されました。
Akiko Iida, Takahiro Yamazaki, Kimihiro Hino, Makoto Yokohari (2023) Urban agriculture in walkable neighborhoods bore fruit for health and food system resilience during the COVID-19 pandemic. npj Urban Sustainability 3(1)
詳細はこちら▶︎https://doi.org/10.1038/s42949-023-00083-3