2021-03
3/18, 3/19 卒業式、学位記授与式が行われました
3月18日に東京大学の卒業式が、3月19日に東京大学大学院の学位記授与式が行われ、横張研究室からはB4の徐さんとM2のハルシットさんが卒業・修了しました。
昨年と同じく式典は代表者のみ出席し、その他の学生はインターネットでの映像配信で参加する形となりましたが、学位記を受け取るために多くの学生がキャンパスに来ていました。
14号館の1階には、桜の木を模したメッセージボードが飾られていました。学生や教職員の方々からのメッセージが一つ一つの花に記されています。
昨年に引き続き、今年も横張研究室がこのメッセージボードを作成しました。
なお、各々の予定の関係で、卒業式の当日には横張研究室のメンバーで集まることができませんでした。そのため次の週に改めて集まり、ほぼ全員で集合写真を撮影しました。
桜メッセージボードの前で一枚。
その後一部メンバーで安田講堂前に移動してもう一枚撮影しました。
改めてB4・M2のみなさん、卒業・修了おめでとうございます!
これからも各々の道でのご活躍をお祈り申し上げます。
〜おまけ〜 桜メッセージボードの製作過程。
桜メッセージボードを作り始めたのは3月16日、卒業式の2日前。なかなかギリギリです。
桜を切り出すのは徐さんと石井さんの仕事。実は結構時間がかかります…
ハルさんはベースとなる紙を貼り合わせました。
横張先生が差し入れをくださいました♪
16日と17日の2日間、夜まで作業をし、最終的に完成したのは卒業式当日の朝でした。
最後は山崎先生が細かい修正をして、掲示してくださいました。
お疲れ様でした!
3/11 まちあるきイベントを実施しました
3月11日、横張研究室ではまちあるきイベントを実施しました。
横張研、寺田研、また横張先生が講義を受け持っている早稲田大学の学生から10名ほどが参加し、上野桜木町を散策しました。昨年は登校する機会が少なかったため、初めてオフラインで顔を合わせる研究室メンバーもいました!
また、まちあるきに際しては、NPO法人 たいとう歴史都市研究会理事長の椎原晶子様が案内をしてくださいました。
最初に訪れたのは「旧平櫛田中邸」です。ここは大正8年に建てられた、彫刻家平櫛田中のアトリエおよび住まいで、たいとう歴史都市研究会で維持管理を行っている建物の一つです。
(旧平櫛田中邸の外観)
もともとはアトリエのみが建てられていましたが、数年後に住まいが併せて設けられたとのこと。そのため、住まいの建物に対してアトリエが斜めに建っているのが特徴的です。
上の写真の左側が、アトリエが含まれる棟です。
(旧平櫛田中邸について紹介してくださっている椎原さん)
中に入った後は、内装や建築の詳細、ならびに谷中のまちづくりについて様々なお話を伺いました。
谷中は長らく発展から取り残された街でしたが、近年では逆にそれが「江戸東京の暮らしを体験できる街」として再評価されています。そのため歴史的建造物の保全に関して様々な取り組みが行われているとのことで、その実例を多数紹介していただきました。
その次には「桜縁荘」へ伺いました。ここは、過去に横張研究室に所属していた三島由樹さんが代表を務める「株式会社フォルク」のオフィスです。
(桜縁荘の外観)
もともとは大正期に建てられた家屋でしたが、石塀を生垣に作り替えたり、内側の庭園をコミュニティガーデンのように改装したりすることで、街に開かれたデザインに生まれ変わらせたとのことです。
なお、内装は床が一部フローリングにされていたり、大きなテーブルが置かれていたりとオフィスらしくモダンなデザインに模様替えされていました。一方で古民家の間取りや木の材質などは変わらず残されており、暖かみを感じられる環境だということは変わりません。
もう少し経てば庭先では桜が咲くということです。素敵ですね。
その後、「市田邸」「SCAI THE BATHHOUSE」「上野桜木あたり」など、このエリアにある特徴的なスポットをいくつか巡り…
最後に、「未来定番研究所」を訪れました。こちらは谷中にある築約100年の古民家をリノベーションした、大丸松坂屋百貨店の一オフィスおよびイベントスペースです。椎原さんの案内で、中へ入れていただくことができました。
(未来定番研究所の外観)
未来定番研究所では、オフィスは2階部分のみに位置しています。こちらも内装はモダンなデザインに模様替えされていましたが、古民家ならではの雰囲気は変わらず残されていました。また、押入れをデスクに改造していた点がとても印象的でした。
(未来定番研究所で展示されている物品)
1階では、昔使われていた食器や遊び道具など様々なものが保管・展示されていたり、居間が改装せずそのまま残されていたりと、昔の生活の様子を垣間見ることができます。ここでも椎原さんから昔の生活について、また研究所のスタッフの皆さんから施設の利活用についてお話を伺いました。
居間は時々行われるイベント用のスペースとして利用されている他、会議室として商談を行うこともあるとのことです。過去のちょっとした商談のエピソードも聞かせていただきました。
歴史的建造物の保全はよくある話ですが、点でなく面的に広げることの意義をより理解できたと感じます。印象的な光景が連鎖的に繋がることで、街全体の印象として確立されやすくなったり、思わぬ魅力の発見が舞い込みやすかったりするのだと思います。それにより持続的な保全に繋がったりと…
まちあるきはここで解散になりました。
(執筆:B4 徐)