個人の活動, 受賞, 報告
第24回ユニオン造形デザイン賞と第4回宇宙建築賞を受賞しました
本年度の後期に実施された、2つの全国設計コンペティションにおいて、PDの山崎嵩拓が代表を務めるグループによる提案が受賞しました。
第24回ユニオン造形デザイン賞では、尾門あいり(積水ハウス)との共同提案である「なぜインフラは地中に埋没しているのだろうか?」にて佳作、第4回宇宙建築賞では押木祐生(都市環境研究所)・尾門あいり(積水ハウス)・長田大輝(北海道大学)との共同提案である「火星の紋様」にて入賞しました。
【本人コメント】
PDの山崎嵩拓と申します。この度は2つの建築設計やまちづくりに関するとても光栄な賞をいただき、とても嬉しく思っております。これらの賞は、自分一人の力で得たものでは無く、共同提案を行ったメンバーのおかげでいただけた成果です。今後もこのような成果をいただけるよう頑張ろうと思います。
まずこのコンペは「インフラと建築」というテーマで、これまで誰も見たことがなかった、しかし太古の昔からそこにあることがごく自然であるような、新しいインフラとしてのインフラを構想するという課題でした。
本提案では、インフラが地中に埋まっている存在という事を疑い、街中にインフラが露わになっている都市の像を描きました。そこでは、水漏れする水道管が花に水やりをしていたり、電線から充電ができたり、ガス管に洗濯物を干すとすぐ乾いたりと、少しだけ生活が豊かになるような像を描きました。こうしたインフラの表出を通じて、当たり前にあるものを当たり前に実感する生活像を提案しています。
続いてこのコンペは「火星居住施設」という課題で、人類の未来にとって有益な火星施設を設計するというテーマでした。
本提案では、100Km間隔で火星の温暖化プラント兼高齢者居住施設を建設し、火星のテラ・フォーミング(人類が居住可能な環境を火星に作る事)を図るというものです。高齢者施設はプラントを動かすのに必要な労力となると同時に、プラントを動かす資源として人間が循環する計画です。これまでの火星居住に関する提案では、どのように住むか?については議論が行われていましたが、どのように死ぬか?は語られてきませんでした。そこを論点としたことを評価していただきました。
今後も、研究と並行して設計や計画活動を続けていき、地域にとって”研究”と”計画設計”という2つのアプローチで関われるよう尽力したいと思っています。