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2018年度工学系海外武者修行に採用され、ニューヨーク市を訪問しました
修士課程1年の村松賢さんが、2018年度工学系研究科・工学部海外武者修行に採用され、2019年3月3日~3月14日の日程で米国ニューヨーク市を訪問し、ニューヨーク市内の都市農業活動の現地視察やインタビューなどを行いました。以下、村松さんの報告です。
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海外武者修行とは、学生が自らの研究分野に関連する海外の研究室を訪問し、そこで研究成果発表などを行うことについて、東京大学がその渡航を支援する取組みです。訪問先の選定や受入依頼、日程調整等は学生が自ら行います。
このたび私は、ニューヨーク市立大学の都市食糧政策研究所(City University of New York, Urban Food Policy Institute)のNevin Cohen教授に受け入れていただくかたちでニューヨーク市を訪問しました。Cohen教授はニューヨーク市の都市農業について様々な視点から考察を加え、研究成果を蓄積されている方です。2016年に共著で出版された「Beyond the Kale」という著作においては、Social Justiceと都市農業の節点を描写されています。
ニューヨーク市には、市内全土にコミュニティガーデン・ファームをはじめとした多数の先進的都市農業の現場が存在しています。今回の渡航では、ニューヨーク市にある5つの行政区のうち4つに足を運び、合わせて50件ほどのコミュニティガーデンおよびファームについて現地視察を実施したほか、取り組みの関係者にインタビューを行いました。
フォーマルなインタビューとしては、Harlem地区で食や作物栽培に関する教育プログラムを実施しているNPOのメンバーの方や、コミュニティガーデンを管轄するニューヨーク市公園局Green Thumbの担当者の方にお話を伺いました。
3月上旬のニューヨークは東京都心部に比べてかなり気温が低く、ときおり雪が降り、また降った雪が何日も道に残るような状況でした。
多くのガーデンやファームは4月1日から活動が始まるため、私が訪問した時期はまだ大半が施錠されており、中に人がいることは稀でした。それでも柵の外からガーデンを観察し、写真を撮っていると、ガーデン運営のメンバーだという近所の人に話しかけられたりしました。
赤茶色の仕上げが印象的なニューヨーク市公営住宅(NYCHA Housing)の敷地内にも、大なり小なり様々なガーデンやファームがあります。それらの多くは、管理者であるニューヨーク市住宅局によって存在を容認されています。
渡航の終盤には晴れる日が多くなり、ガーデン開園の準備をする人の姿を目にすることが多くなりました。
ニューヨーク市の都市農業の現地視察を通じて、ガーデンやファームの空間および活動と、周辺地域社会の因果関係を考察、理解することができました。文献資料やインタビューからは、ニューヨーク市において都市農業が成熟した都市文化になっていることや、現在進行形でさまざまな都市社会的課題解決のためのツールとしての役割をあたえられていること、またその駆動のために様々な立場の人々の働きや熱意があることを知ることができました。
今回の渡航を通じ、修士研究を進める際に活かしうる、都市における耕作という現象を理解するための新たな分析視点を得ることができました。また世界の都市農業の動向や、海外の関連研究、実践的取組に目を向けることの必要性を痛感しました。最後に、あらためてこの場をお借りして、今回の渡航を支援してくださった皆様、貴重な学びの機会を提供してくださった皆様、現地でお世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。
卒業式を迎え,3名の学生が表彰されました.
2018年度の卒業式を迎え、5名の修士2年生(内1名は柏キャンパスを卒業)と1名の学部4年生が卒業いたしました。
卒業生の内3名が、研究内容や成績が評価され、研究科長賞などを受賞いたしました。
以下、それぞれのコメントです。
☆栗本開(修士卒業生)
この度、都市工学専攻優秀修士研究賞および工学系研究科長賞(研究)を受賞いたしました。
修士研究では、大都市圏郊外部の都市農地に着目し、多主体の意向分析をもとにその効果的な活用方策について検討しました。
2年間の成果を評価していただいたのはまことに光栄なことと感じていると同時に、ここに至るまでにご指導いただいた先生方、共に切磋琢磨した研究室のみなさん、そして研究データとして用いたアンケートの回答者のみなさんに深く感謝いたします。
4月からは大学を離れますが、社会人になってもこの研究室での経験を活かしていきたいと思います。
☆別所あかね(修士卒業生:柏キャンパス)
この度は新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラムの研究科長賞(修士)を頂くことができ、修士2年間での様々な方からの支えに改めて感謝申し上げます。
指導教員の先生方からの研究への様々なアドバイス、トロント市で調査に協力していただいた皆様、そして横張研究室の皆様の励ましとサポートのおかげで修士研究に全力で取り組むことができました。今後の博士研究では一層精進してまいりますので、今後もよろしくお願いします。
☆ウォンダラ・ハルシット(学部卒業生)
この度は、都市工学科優秀学修賞と工学部長賞を頂き大変うれしく思います。
いつも暖かく指導してくださる都市工学科の先生方、先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。
4月からは同研究室へ進学いたしますが、これからもより一層精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
合計6名の卒業生のうち、3名は引き続き修士課程または博士課程に進学し、研究を継続する予定です。
今後とも、よろしくお願いいたします。
3/25 追い出しコンパが行われました
3月25日に修士課程の学位記授与式が行われたあと、神楽坂の居酒屋にて修了や卒業の祝賀会を兼ねた追い出しコンパが行われました。
本年度、横張研究室では5名の修士学生(本郷:氏川さん、遠藤さん、栗本さん、三浦さん + 柏:Azkaさん)と、1名の学部生(ハルシットさん)がそれぞれの課程の修了を迎えました。
Davidの司会で会が進行していきます。
卒業生および修了生から、先生方ならびに研究や学生生活を支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちが伝えられました。
研究室から卒業生らにお祝いの品が贈られるとともに、先生方へのお礼の品も卒業生および修了生から手渡されました。
卒業や修了の日を迎えられた皆様、このたびは誠におめでとうございます。
新たな舞台でのご活躍を心よりお祈りしております!
研究室を離れられる先輩方、今後もゼミ合宿や懇親会などの場でお会いできることを楽しみにしております!
3/16 「多文化共生×農の可能性を探るシンポジウム」に登壇しました
2019年3月16日に筑波大学東京キャンパスで行われた「多文化共生×農の可能性を探るシンポジウム」に博士課程の別所あかねさんが登壇し、「カナダ・トロント市のコミュニティファームから考える移民の社会包摂」というテーマで講演を行いました。
別所さんはカナダと日本における事例から、多文化共生社会の形成に対して農的な活動が持つ可能性について話題提供を行いました。
シンポジウムには4名の方が登壇して様々な立場や視点からの事例報告が行われたほか、講演後には聴衆を交えた議論が行われました。
M2最終審査、D1・M1ジュリー、B4卒制発表が行われました。
1月末から2月上旬にかけて、M2(氏川君、遠藤君、栗本君、三浦君)の最終審査、
D1(坂巻さん)M1(久世君、村松君、David君)の中間ジュリー、B4(ハルシット君)の卒制発表が行われました。
M2の学生は修士2年間に積み上げてきた研究成果の集大成として発表の場を迎えました。
発表では先生方と有益な議論が交わされ、研究でできた部分と今後の課題の両面を振り返り、卒業後の将来に活かしていきたいと思います!
M1の中間ジュリーでは、また研究の途中ではありますが、先生方から各々貴重なアドバイスを頂く場となりました。
今後の研究に活かしていきたいと思います!
B4ハルシット君の卒業制作では、研究室のみんなでフォローし、練られた提案が出来上がりました。
研究室全員で協力する良い雰囲気ができ、発表でも先生方からも有意義なコメントを頂くことが出来ました!
今年度のメインイベントが大方終わり、春の足音が聞こえる今日この頃ですが、
区切りの季節を迎え、各々次のステージへ向かっていきたいと思います!!!
2/21 飯田特任講師,山崎研究員,松尾研究員がイベントに登壇します
2019年2月21日、シティラボ東京(東京スクエアガーデン6階)にて「人口・経済縮小時代のランドスケープ・プランニング:イタリアの経験から学ぶ」が開催されます。飯田晶子特任講師、山崎嵩拓研究員、松尾薫研究員がパネルディスカッションに登壇します。興味のある方はぜひご参加ください。
1/19 横張教授, 飯田特任講師がイベントに登壇します
2019年1月19日、都民ホール(新宿区西新宿二丁目8番1号 都議会議事堂1階)にて「Green Connection TOKYO 2019 -みどりでまちが変わる!東京が変わる!-」が開催されます。横張真教授が基調講演に、飯田晶子特任講師が事例紹介で登壇します。興味のある方はぜひご参加ください。
http://www.tokyo-midori.net/green-connection2019.html
夏合宿@那須高原(0915-0917)
9月15-17日に毎年恒例の夏合宿を那須高原で行いました。
今年は柏の寺田研との合同での開催でした。
中国・フィリピンからの留学生や各分野の現場で活躍されている社会人の方々など、計15名が研究発表を行いました。
ランドスケープに関する多岐にわたるテーマに関して発表がなされ、意見を交えながらディスカッションが進みました。
同じランドスケープという分野ですが、日本と海外の状況違いや、最新のIoT技術の導入と一昔前のランドスケープ史の話など
研究として取り上げる場所・年代が異なるだけで、その様相は全く異なり、新鮮かつ好奇心をくすぐる内容ばかりでした。
2日の終わりに全員の発表が終わった後は、みんなで焼き肉を食べました!
先生や卒業された方々が美味しいお酒を持参してくださり、食べて飲んでの賑やか時間でした!
3日目はアクティビティーの日でした。
美術館巡りのチームとファットバイクチームに分かれ、那須を満喫しました。
美術館チームはアートビオトープ那須で、水庭を楽しみ、お昼は美味しいランチを頂きました。
両研究室のメンバーが触れ合う良い機会となりました!
一方ファットバイクチームは、JR黒田原駅を出発し、
石の美術館、たんぼのあぜ道、松尾芭蕉ゆかりの地などを巡りました。
好天に恵まれ、那須の自然を身体全身を使って体感しました!
今回の合宿は脳と身体の五感をフル回転させて、満喫した3日間でした!
後期がはじまりますが、これからも研究室一同頑張っていきたいと思います!!!
8/16 福本塁さん 博士論文審査会
8月16日の博士論文審査会にて、本研究室で議論を重ねてきた研究に関して福本塁さんが発表を行いました。
被災後の復旧期における企業の貢献活動やその役割、支援実施企業の特徴を解明したものです。
東日本大震災の被災地域を対象として、丹念なインタビュー調査や実態分析、
またアクションリサーチ手法も取り入れた膨大な研究成果について発表されました。
審査の先生方からは、
・過不足なく事実がまとめられている。
・分野を越えて、人に話したくなる研究内容。
といったコメントと共に、内容に関する改善点などが指摘されました。
福本さんは研究室のゼミにて、たくさんの貴重なご助言・ご指摘をしていただいていたので、ゼミは寂しくなってしまいますが、
研究室一同、今後の福本さんのご活躍を祈願しております!
7/27 研究室コンパ@本郷キャンパス
7月27日に研究室コンパを行いました!
最終発表を終えた学生の方、また夏期ジュリーを終えた、本郷・柏両キャンパスの
学生さんが一同に集まりました。
お互い普段関わる機会の少ない学生さんも多くいるなかで、交流を図るよい機会になりました。
普段留学生が少ない本郷の研究室と、反対に多くいる柏というカラーの異なる研究室ではありますが、
こういいった機会をもつことでお互いをよく知ることができたと思います。
研究に一区切りがつき、これからいよいよ夏休みです。
夏には本郷・柏の合同ゼミがあります。これからも交流を深めていきたいと思います!!!