報告
4/28 オンラインでミニゼミ・ミニワークショップを行いました
4月28日、Web会議サービスのZoomを用いて、オンラインワークショップを実施しました。
横張研では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、今年度はこれまでのところオンラインでゼミを行っています。
当初はモニター上にメンバーの顔が並んでいる様子に今までとは違う緊張を感じ、
またインタフェースの操作に戸惑うこともありましたが、
数度のゼミ開催を経て、この頃は全員、すっかりZoomのクセを掴み、オンラインゼミのコツを体得しています。
また2020年度修士課程新入生の石井さんも、今年度初回のゼミからメンバーに加わっています。
4月最後のゼミとなる今回は、「コロナの後の世界」に関して最近耳にする”A new normal”という考え方を基点とするワークショップを行いました。
今回は、新たなオンラインツールMiroを導入しての発言の記録と整理を試みました。
ゼミでは、まず参加者が1人ずつ順番に、身の回りで起きたことや日々感じていること、社会情勢について考えていることなどから、
三つの議題に関係する事柄を取り上げ、自由に話します。
(なかには、プレゼンテーションスライドにまとめてくる人も)
1人が話している間、ほかのメンバーは話を聞きながら、要点を記した付箋をMiroの共有画面上で作成し、ボード上に貼りつけていきました。
そして全員が語り終えたところで「Pros ⇔ Cons」および「Private ⇔ Official/Public」という二軸のもと、
出てきた事実・意見・アイデア等をメンバー総出でボード上に整理!
すさまじいスピードで、内容の整序とまとめが行われていきました。
ま回実感したのは、新しいオンラインツールの有効性です。
模造紙をみんなで囲み、空間を共有するワークショップには、他の方法では得難い利点があります。
しかし図形やコメントを追加し、その位置や内容を後から自由に変えられるという点で、Miroにも可能性を感じました。
研究室ではこれからも新しいツールを積極的に導入し、社会の現象について理解を深め、よりよい社会に向けた方策を提案していきたいと思います!
3/23 学位記伝達式が行われ、修士学生3名が卒業しました
3月23日、東京大学大学院都市工学専攻の学位記伝達式が行われました。
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、例年通りの式典は行われず、式は代表学生のみ、
修了証書は14号館141教室で配布、という形になりました。
一足先に新天地に向かったDavidさんのほか、久世さんと村松さんが修了証書を受け取り、記念撮影を行いました。
カゴに入った修了証書・卒業証書がおもむろに置かれていた141教室の前には、満開の桜が!
桜の花の一つ一つに、教授陣や在校生からの言葉が記されていました。
盛大な式典の実施・参加はかないませんでしたが、この桜の木を目にして、きっと多くの修了生・卒業生が、これまでの月日に思いを馳せ、
お世話になった方々を思い出し、またこれからの活躍を誓ったことと思われます。
そして実はこのパネル、構想から製作、設置にいたるまで、横張研メンバーが大変重要な役割を果たしております。
というのも、構想設計・製作指揮を山崎先生が担い、製作においてはハルシットさんと三浦さんが活躍しております。
そして、記念撮影一回目。
真ん中の袴の方は、2019年度横張研に、准というかほぼ正規メンバーとして参加していた、緑地研の若木さんです。
10階に戻って、二回目の記念撮影。
11階にいた計画研木村さん撮影による、こんなアングルの集合写真も。
あらためまして、M2の皆様、この度はご修了おめでとうございます。
新たな舞台でのご活躍を心からお祈り申し上げます!
12/17 クリスマスパーティが行われました
12月17日、毎年恒例のクリスマスパーティが開催されました。今年の幹事はハルシットさんです。
当日は火曜日だったため、定例のゼミ発表(発表者:Davidさん、別所さん)のあと、19時30分からのパーティ開催という運びでした。
なおこちらも例年と同じく、新領域の寺田研メンバーが参加してくれたほか、卒業生の方々も駆けつけてくれました。
食事はポットラックスタイルで。お手製の逸品、郷土料理、母国の味から名店の味まで、いろいろなお皿が並びました!
そして恒例のプレゼント交換。 まさかの内輪での交換頻発という結果になりました。
宴は夜が更けるまで続きました。
今年も残すところあとわずかですが、年明け早々ジュリーや論文提出が控えていますので、気を抜きすぎずに年越しに臨みます。
12/2-3 緑農住まちづくり国際ワークショップを開催しました。
東京大学緑農住プロジェクト研究チーム(代表:横張真)を中心に準備を進めてきた「緑農住まちづくり国際ワークショップ」が、2019年12月2-3日に開催されました。
1日目は100名以上、2日目も70名以上と定員いっぱいのご来場者、そしてニューヨーク、トロント、ロンドンから5名の海外ゲストをお招きし、白熱した議論が繰り広げられました。
テーマとなっている「緑農住」には、それぞれ別々に考えられてきた「緑」「農」「住」という、これからのまちづくりに大事なコンセプトを統合しようというコンセプトが込められています。そして会場には、国、広域自治体、基礎自治体、大学研究者、民間研究者、民間企業、NPO、農家さんなど、緑農住まちづくりに取り組むキーパーソンにお集まりいただく事が出来ました。
1日目@シティラボ東京
1日目はポスターセッションとトークセッションを[食][ライフスタイル][空間デザイン]の3つのテーマについて議論いたしました。学生さんや実務家からのポスターセッションと海外招聘者や東大の研究者によるトークセッションが、テーマごとに交互に行われ、それぞれのトピックについて今後の方向性や、海外から見た東京の状況の強みなどが明確になりました。
2日目@国分寺
2日目は国分寺市内のエクスカーションと、[レジリエンス][ウェルネス][コミュニティ][半農半x][土地利用・都市デザイン]をテーマとしたワールドカフェを行いました。
まずエクスカーションでは、国分寺市の市民農園、こくベジプロジェクトにかかわる農家さん、JAの新しい施設などを見学させていただき、農がいかに日常生活の身近に存在しているかを体感する事が出来ました。
そしてワールドカフェは会場を日立製作所中央研究所にうつし、海外招聘者を囲むようにワークショップを行いました。それぞれのテーマについて30分間×2回の議論が行われ、参加者は好きなテーマを選び、たくさんの意見やお話をいただく事が出来ました。
およそ4か月間、力を入れて準備してきた2日間の国際ワークショップでした。海外の実践者・研究者の方々、会場にお越しくださったたくさんの方々、東大+αの研究会の先生方、お手伝いしてくれた学生さん、そして運営をしてくれたNPOの方などなど、多くの方に力を借りて実施する事が出来ました。ありがとうございました!
そして、今後この取り組みをいかにつなげていくかが重要と考えています。引き続きよろしくお願いいたします。
11/30 ランドスケープデザイン演習の現地発表会を開催しました
今年度のまちづくり大学院「ランドスケープデザイン」演習の対象地、石川県加賀市橋立地区において、現地発表会が2019年11月30日に開催されました。
当日は橋立地区の住民の方が10名ほどご参加くださり、まち大生による演習の成果発表のあと、質問や意見交換などが活発に行われました。
現地での成果発表を通じて、橋立地区の住民の方からは、これを機に地域でのまちづくりに関する話し合いを定期的に行っていく提案がなされ、まち大生とも今後も交流を継続していきたいという意見が多く聞かれました。
10/5-10/6 千葉県館山市にて横張研・寺田研合同ゼミ合宿が行われました
10月5日土曜日から6日日曜日にかけて、館山市の研修施設ナミカゼ館山にて、都市工 横張研と新領域 寺田研の合同ゼミ合宿が一泊二日の日程で行われました。
今回の合宿は横張先生が海外出張で不在だったため、本郷の飯田先生と山崎先生、柏の寺田先生とPD柏原さんという4名の指導陣を中心に、ポスターセッションをメインに実施しました。
一日目は13時に宿に集合し、13時半から早速ポスターセッションが始まりました。
発表者は横張研からの9名と寺田研からの14名に東大農学生命研究科からのゲスト参加若木さん1名を加えた総勢24名でした。
また今回は10月から横張研に参加する留学生のAlxandreも、フランスからの特別コメンテーターとして参加してくれました。
ポスターセッションは各回50分、5人ずつ(一回だけ4人)発表、という形式で行いました。
初めての顔合わせとなるメンバーが多いなか、各セッションで、各ポスターの前で多くの白熱した議論が交わされました!
ポスターセッションが終わったあとは、そのままBBQへなだれ込みます!
主な肉焼き功労者: 丹下さん、デイヴィッド、寺田先生
【写真】踊る石田君
この日は期しくもラグビーワールドカップ日本対サモア戦で、即席パブリックビューイングで先生方も含めみんな観戦に夢中!
横張先生が差し入れてくださった宮古島の泡盛が、館山の空気によく合います!
施設の敷地を出て道路を渡るとそこはもう砂浜という絶好のロケーションを、日が暮れるまで、人によっては日付が変わるまで、皆思い思いに楽しみました!
2日目は朝食のあと、9時からグループディスカッションです。
睡眠時間少な目で2日目を迎えた参加者もいたはずですが、発表のあと全力で食べ、飲み、話し、英気を養ったおかげで、朝から全員気合十分でした!
ディスカッショングループのメンバーは前日のポスターセッションで同時間帯に発表した人同士となっており、前日直接やり取りできなかった人達に、改めて自分の研究を説明する、というかたちになりました。
研究テーマを模索している人から、これから研究が本格化し始める人、あるいは調査結果のとりまとめや考察にとりかかる段階にある人まで、進捗が様々に異なる学生が入り乱れる発表は、お互いにとってとても良い刺激になりました。
また普段なかなか聞くことができない視点や考え方に触れることになり、互いに多くの示唆を与えあうことができたのではないかと思います。
合宿の楽しい思い出と、頂いたたくさんの指導、コメント、アドバイスを胸に、まずは年末にむけて引き続き研究活動に邁進していきます!
7/27-30 都市工学専攻 計画系のジュリーが実施され、M1、M2、D1の学生が発表しました
7月27日から7月30日にかけて、都市工学専攻計画系のジュリーが実施され、横張研究室からは修士課程1年(ハルシットさん)と2年(Davidさん、久世さん、村松さん、まちづくり大学院:河辺さん)、および博士課程1年(別所さん)の学生が発表を行いました。
M1のハルシットさんにとっては修士課程入学後初めてのジュリーとなり、2年間をかけて取り組む研究の基本構成と先行調査の結果を発表しました。
M2の学生4名は今後のとりまとめを見据えて研究の進捗を報告し、議論深化の方向性等について、教授陣からコメントをいただきました。
D1の別所さんは博士研究の背景、問題意識および現在構築している研究の枠組みを示し、研究の社会的および学術的意義を問いました。
研究室内で発表練習やディスカッションを繰り返していたことにより、自らの研究に対して批判的な視点を持ちながら発表と質疑に臨むことができました。
先生方からは肯定的なコメントだけでなく、当然批判的な意見や手厳しい指摘もだされたものの、それらの多くが直接的あるいは間接的な示唆を与えてくれました。
今回のジュリーを通して、研究を進めてゆくための貴重なアドバイスと指針を得ることができました。
10月のゼミ合宿や秋学期のゼミ発表に向けて、夏季休業期間を充実した時間にしていきたいと思います!
5月8日自主ゼミとして谷根千エリアを巡る街歩きを実施しました
毎週火曜日は横張研の定例ゼミ開催日ですが、10連休明け最初の火曜日である本日は、先生方および数名のメンバーが不在であったため、番外編として自主ゼミを実施しました。自主ゼミの内容は、博士課程三浦さんの企画による谷根千エリアの街歩きでした。
まちづくりの成功事例として取り上げられることの多い谷根千エリアを歩いて、日本の都市空間やまちづくり運動について見聞を広めようという趣旨です。
今回の自主ゼミには9名の学生が参加し、そのうち6名が海外からの留学生という非常に国際色豊かな街歩き集団になりました。
新旧取り混ぜた店舗が並ぶ谷中銀座やつつじの花盛りが過ぎた根津神社を周り、最終的には懇親会へ。
今回の自主ゼミの隠されたテーマであった「親睦を深める」という目的も十分に果たされたのではないかと思います。
2018年度工学系海外武者修行に採用され、ニューヨーク市を訪問しました
修士課程1年の村松賢さんが、2018年度工学系研究科・工学部海外武者修行に採用され、2019年3月3日~3月14日の日程で米国ニューヨーク市を訪問し、ニューヨーク市内の都市農業活動の現地視察やインタビューなどを行いました。以下、村松さんの報告です。
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海外武者修行とは、学生が自らの研究分野に関連する海外の研究室を訪問し、そこで研究成果発表などを行うことについて、東京大学がその渡航を支援する取組みです。訪問先の選定や受入依頼、日程調整等は学生が自ら行います。
このたび私は、ニューヨーク市立大学の都市食糧政策研究所(City University of New York, Urban Food Policy Institute)のNevin Cohen教授に受け入れていただくかたちでニューヨーク市を訪問しました。Cohen教授はニューヨーク市の都市農業について様々な視点から考察を加え、研究成果を蓄積されている方です。2016年に共著で出版された「Beyond the Kale」という著作においては、Social Justiceと都市農業の節点を描写されています。
ニューヨーク市には、市内全土にコミュニティガーデン・ファームをはじめとした多数の先進的都市農業の現場が存在しています。今回の渡航では、ニューヨーク市にある5つの行政区のうち4つに足を運び、合わせて50件ほどのコミュニティガーデンおよびファームについて現地視察を実施したほか、取り組みの関係者にインタビューを行いました。
フォーマルなインタビューとしては、Harlem地区で食や作物栽培に関する教育プログラムを実施しているNPOのメンバーの方や、コミュニティガーデンを管轄するニューヨーク市公園局Green Thumbの担当者の方にお話を伺いました。
3月上旬のニューヨークは東京都心部に比べてかなり気温が低く、ときおり雪が降り、また降った雪が何日も道に残るような状況でした。
多くのガーデンやファームは4月1日から活動が始まるため、私が訪問した時期はまだ大半が施錠されており、中に人がいることは稀でした。それでも柵の外からガーデンを観察し、写真を撮っていると、ガーデン運営のメンバーだという近所の人に話しかけられたりしました。
赤茶色の仕上げが印象的なニューヨーク市公営住宅(NYCHA Housing)の敷地内にも、大なり小なり様々なガーデンやファームがあります。それらの多くは、管理者であるニューヨーク市住宅局によって存在を容認されています。
渡航の終盤には晴れる日が多くなり、ガーデン開園の準備をする人の姿を目にすることが多くなりました。
ニューヨーク市の都市農業の現地視察を通じて、ガーデンやファームの空間および活動と、周辺地域社会の因果関係を考察、理解することができました。文献資料やインタビューからは、ニューヨーク市において都市農業が成熟した都市文化になっていることや、現在進行形でさまざまな都市社会的課題解決のためのツールとしての役割をあたえられていること、またその駆動のために様々な立場の人々の働きや熱意があることを知ることができました。
今回の渡航を通じ、修士研究を進める際に活かしうる、都市における耕作という現象を理解するための新たな分析視点を得ることができました。また世界の都市農業の動向や、海外の関連研究、実践的取組に目を向けることの必要性を痛感しました。最後に、あらためてこの場をお借りして、今回の渡航を支援してくださった皆様、貴重な学びの機会を提供してくださった皆様、現地でお世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。
卒業式を迎え,3名の学生が表彰されました.
2018年度の卒業式を迎え、5名の修士2年生(内1名は柏キャンパスを卒業)と1名の学部4年生が卒業いたしました。
卒業生の内3名が、研究内容や成績が評価され、研究科長賞などを受賞いたしました。
以下、それぞれのコメントです。
☆栗本開(修士卒業生)
この度、都市工学専攻優秀修士研究賞および工学系研究科長賞(研究)を受賞いたしました。
修士研究では、大都市圏郊外部の都市農地に着目し、多主体の意向分析をもとにその効果的な活用方策について検討しました。
2年間の成果を評価していただいたのはまことに光栄なことと感じていると同時に、ここに至るまでにご指導いただいた先生方、共に切磋琢磨した研究室のみなさん、そして研究データとして用いたアンケートの回答者のみなさんに深く感謝いたします。
4月からは大学を離れますが、社会人になってもこの研究室での経験を活かしていきたいと思います。
☆別所あかね(修士卒業生:柏キャンパス)
この度は新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラムの研究科長賞(修士)を頂くことができ、修士2年間での様々な方からの支えに改めて感謝申し上げます。
指導教員の先生方からの研究への様々なアドバイス、トロント市で調査に協力していただいた皆様、そして横張研究室の皆様の励ましとサポートのおかげで修士研究に全力で取り組むことができました。今後の博士研究では一層精進してまいりますので、今後もよろしくお願いします。
☆ウォンダラ・ハルシット(学部卒業生)
この度は、都市工学科優秀学修賞と工学部長賞を頂き大変うれしく思います。
いつも暖かく指導してくださる都市工学科の先生方、先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。
4月からは同研究室へ進学いたしますが、これからもより一層精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
合計6名の卒業生のうち、3名は引き続き修士課程または博士課程に進学し、研究を継続する予定です。
今後とも、よろしくお願いいたします。