2019-07
イタリア・ミラノで開催された国際学会(IALE)で口頭発表を行いました
2019年7月1日~5日にかけてイタリア・ミラノにて開催されたIOth IALE World Congressにて,飯田晶子が”Urban community foodsheds in Tokyo Metropolis”,山崎嵩拓が”Mixed Urban-Rural Landscape: Focusing on the Housing-Farmland Interfaces in Tokyo Suburbs”という題で口頭発表を行いました.
日本の都市農業は世界的に見て、様々な観点でユニークである事を、あらためて実感しました。
例えば空間的には、市街地の中に平均で1,500㎡程度という小規模な農地が混在しているユニークさ、
また制度的には、30年間耕作を継続する農家さんに対して、税の減免制度が設けられているユニークさ、
そして社会的には、体験農園が盛んな都市農地では、おすそわけを通じてとても小さな食の供給圏ができているユニークさがあります。
質疑やその後の懇親会などで、こうしたユニークさを多くの方とディスカッションすることができました。
ここでいただいた意見をもとに、今後も研究を発展していきたいと思います。
また学会のエクスカーションでは、カモニカ・ヴァレーというところに訪れました。
13世紀に建造された城、谷をめぐる自転車ルート、近年新設されたワイン醸造所など、見どころたくさんの谷でした。
その他、会議の合間には、ミラノ市都市食糧政策課において、都市内での食糧生産の推進を含む、「都市食料政策ミラノ協定」(MUFPP: Milan Urban Food Policy Pact)についてインタビューをしてきました。この協定には既に197都市(インタビューをした2019年7月1日時点)が参加しています。世界の中で、都市農業や食糧問題が重要な都市政策上の課題になっていることを改めて実感しました。
(PD山崎)