2019-04
新年度が発足、留学生5名の歓迎会を行いました。
2019年度がはじまりました。
まだ学内の研究室分属までは期間がありますが、今年はたくさんの短期交換留学生が来ています。
イタリア、フランス、中国から3名と、インターナショナルな雰囲気が漂う研究室となりました。
さっそくですが、彼らの歓迎会を行い、親睦を深める事が出来ました。
本年度もよろしくお願いいたします!
計画系学生向けに新規研究プロジェクト紹介(4/8)と研究室紹介(4/16)を開催します
2019年度になりました。本年度もよろしくお願いいたします。
今年度は新たに、他研究室と合同で「緑農住まちづくり研究グループ」が立ち上がりました。
この研究は、東京都「大学研究者による事業提案制度」採択プロジェクトであり、今後継続して実施する予定となっております。
このプロジェクトに関する説明会が4/8の17:00から工学部14号館2階の145講義室で行われます。
ご関心がある計画系の学部生、修士学生、まち大生は、奮ってご参加ください。
また新規配属者向けの説明会も開催いたします。
こちらは4/16の17:00-です。当研究室にご関心があります方は、ぜひご参加ください。
研究室一同、今年度もよろしくお願いいたします。
2018年度工学系海外武者修行に採用され、ニューヨーク市を訪問しました
修士課程1年の村松賢さんが、2018年度工学系研究科・工学部海外武者修行に採用され、2019年3月3日~3月14日の日程で米国ニューヨーク市を訪問し、ニューヨーク市内の都市農業活動の現地視察やインタビューなどを行いました。以下、村松さんの報告です。
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海外武者修行とは、学生が自らの研究分野に関連する海外の研究室を訪問し、そこで研究成果発表などを行うことについて、東京大学がその渡航を支援する取組みです。訪問先の選定や受入依頼、日程調整等は学生が自ら行います。
このたび私は、ニューヨーク市立大学の都市食糧政策研究所(City University of New York, Urban Food Policy Institute)のNevin Cohen教授に受け入れていただくかたちでニューヨーク市を訪問しました。Cohen教授はニューヨーク市の都市農業について様々な視点から考察を加え、研究成果を蓄積されている方です。2016年に共著で出版された「Beyond the Kale」という著作においては、Social Justiceと都市農業の節点を描写されています。
ニューヨーク市には、市内全土にコミュニティガーデン・ファームをはじめとした多数の先進的都市農業の現場が存在しています。今回の渡航では、ニューヨーク市にある5つの行政区のうち4つに足を運び、合わせて50件ほどのコミュニティガーデンおよびファームについて現地視察を実施したほか、取り組みの関係者にインタビューを行いました。
フォーマルなインタビューとしては、Harlem地区で食や作物栽培に関する教育プログラムを実施しているNPOのメンバーの方や、コミュニティガーデンを管轄するニューヨーク市公園局Green Thumbの担当者の方にお話を伺いました。
3月上旬のニューヨークは東京都心部に比べてかなり気温が低く、ときおり雪が降り、また降った雪が何日も道に残るような状況でした。
多くのガーデンやファームは4月1日から活動が始まるため、私が訪問した時期はまだ大半が施錠されており、中に人がいることは稀でした。それでも柵の外からガーデンを観察し、写真を撮っていると、ガーデン運営のメンバーだという近所の人に話しかけられたりしました。
赤茶色の仕上げが印象的なニューヨーク市公営住宅(NYCHA Housing)の敷地内にも、大なり小なり様々なガーデンやファームがあります。それらの多くは、管理者であるニューヨーク市住宅局によって存在を容認されています。
渡航の終盤には晴れる日が多くなり、ガーデン開園の準備をする人の姿を目にすることが多くなりました。
ニューヨーク市の都市農業の現地視察を通じて、ガーデンやファームの空間および活動と、周辺地域社会の因果関係を考察、理解することができました。文献資料やインタビューからは、ニューヨーク市において都市農業が成熟した都市文化になっていることや、現在進行形でさまざまな都市社会的課題解決のためのツールとしての役割をあたえられていること、またその駆動のために様々な立場の人々の働きや熱意があることを知ることができました。
今回の渡航を通じ、修士研究を進める際に活かしうる、都市における耕作という現象を理解するための新たな分析視点を得ることができました。また世界の都市農業の動向や、海外の関連研究、実践的取組に目を向けることの必要性を痛感しました。最後に、あらためてこの場をお借りして、今回の渡航を支援してくださった皆様、貴重な学びの機会を提供してくださった皆様、現地でお世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。